犬の報告書 5/21
黒い犬MT
5月21日(金)21:00〜 zoom
参加:赤星、くるみざわ、笠井、岸本、サカイ、坂口、若旦那
(岸本筆)
・前回に引き続き、スラックを踏まえての意見。
■赤星:表現活動の中心を演劇公演にしない、というのがヒントになるのではないか。いまは方向性がメンバーでそれぞれバラバラ。一つになるためには、演劇に対する「手法・構造を大事にするか」「ドラマの方向にもっていくのか」というのを共有したい。個人的には「構造」に興味がある。構造をまずやって、そこからドラマにアプローチしたほうがより面白くなると思う。仕組みを考えることが現状(コロナ禍)を考えることにつながる。
■坂口:黒い犬として集まった大前提は「くるみざわさんの本を、笠井さんが演出する」こと。なので、自分は純粋にそれをやりたいと思っている。コロナ禍で上演形態を模索するというのは、範囲が広すぎて合意形成をとるには難しい。もうすこし範囲あるいは、議題を絞ったほうがいいと思う。zoom会議をしていてだんだんと疲弊していくのではなく、もっと楽しいことやりたいと思っている。主題を「くるみざわさんの本を、笠井さんが演出する」にして、コロナ禍での上演形態の模索は挑戦すべき題目としてトライしていく、というのはどうか
■笠井:笠井が提案した舞台公演とオンライイベントについては?
→■坂口:スケジュールが気になる。現状メンバーが揃わないのでなかなか予定を合わせるのは難しいのでは。内容には賛同します。
■赤星:僕の認識は、黒い犬は「コロナ禍でもできる公演をさがす」というのが発端な気がしている。そこにまだしがみつきたい。議論を狭めるより、広げているほうがいろんなアイデアが出て、違う方向に抜けられるんじゃないか。笠井さんの犬が誕生するというストーリーは、いいと思っている。
zoomMTは確かに疲弊するが、こんなに貴重な意見交換できる場所はあまりないと思っているので、それはそれで楽しい。
■若旦那:全員が集まるときに1日しかやらない。それを積み重ねてロングスパンの活動にしていくのはどうか。
普通の上演をするのはあまり意味がない(黒い犬の外ですでに行っている)と思っていて、活動の先を見据えたいと思う。俳優も回数をこなすごとに作品への理解が深まる。
例えば、年に5回ノリうちをする、その間にオンラインイベントや物販など設定する。とか。
また、一般お客さんに情報を伝える難しさを感じている。観客にも情報を染み込ませるために、ロングスパンがいいと思う。従来の方法で普通に上演をしたら、黒い犬のコンセプトがほぼ伝わらないまま終わってしまう。
そういう意味で言うと、「笠井さんの演出がいろんな場所にフィットして、それがどういう効果をもたらすのか」を個人的に面白いと思っている。
■坂口:コロナ禍で座組みの中だけで感染者を出さないのだけでもすごく気を遣う。例えばロングスパンにするのであれば、もっと人数を増やして、キャストが入れ替えられる方式を採るなどが必要。また、費用対効果の面も。
■笠井:小規模の公演が連続するロングスパンの最終地点に本公演があるというが考えですよね?
→■若旦那:そうです。積み重ねとして。
■若旦那:長く続けるという意味では、趣旨に賛同してもらえるようなスタッフに来てもらうのがいい。費用の面では、寄付を募るとか、細かく出ていく支出を少なくして、稼げるのりしろを重ねていく。AFF取得にむけ動いていますが、リスクを少なく公演数を重ねるというのが基本的な発想。
笠井:AFFはおそらく通ると思う。口座開設などの都合で、1次募集ではなく2次募集を狙っている。交付金額決定・実際の交付が8月の公演より後になることはあり得る。
■坂口:決して否定したいわけじゃないし、反論として意見を言いたいのはないのですが、いろんな状況を踏まえたりすると、議論がマイナスの方向に向いてしまうのが気になっている。もっとポジティブになれる流れにしたい。
→■若旦那:そうですね。自分も否定しない議論を重ねるため、スラックへの書き込み方を考えている。
・今回のMT、なんとかまとめよう。
■坂口:コロナ禍の中で出来うる『犬のペスト』の上演の形の演出アイデアを全員スラックにあげるというは?例えば、お客さんに防護服にきてもらいます。キャストは会わないわないようにします。など
■坂口:現実的なアイデアなのか、予算をど返ししていいのか、
→○○:それも自由記述でいいのでは。誰が何をどんな思考回路で考えているのかわかるのがいい。
■赤星:自分は黒い犬の思想・コンセプトを考えたいのかもしれない。『犬のペスト』の上演について、よりもうちょっと前段階の考え方。
■笠井:「『犬のペスト』の上演プラン」を考えるワーキングスペースをやってみる。
また同時に、スラックの別チャンネルで「黒い犬のコンセプト」について考える。
→そこは会話にならなくてもいい。みんなのネタを書き込んでいく。
■くるみざわ:前回MT続きについて考えていました。演劇では、時間と空間を超えて人と会うことができる。なので、上演方法を考える時に離れていても時間と空間と共にできる、を追求するのがいいのではないのかと思った。それが「メディアミックス」という意味になるのかもしれない。お客さんと「出会う」チャンスを増やす。舞台の表現をメインとして、そのほかの展開で「出会う」機会をつくる。
「出会ってる」とはなにか。それは相手を想像することなのか。公演を進めていくなかで過程を記録に残し、こう考えたという思考を残し、それらをつなげてみてはどうか。